管楽器はとても音量が大きく練習場所が限られていて、コロナ禍でその傾向はより顕著になった。なかでも、木管楽器はトーンホールと呼ばれる孔が無数に管体に開いているため弱音することも難しい。従来の手法では限界が見えているため、新たな手段を検討した。
次に示す通り、試行し検討するというステップを繰り返した。
調査の結果、効果の高いモノは全体を覆っていた。部分では確かに効果がないのか調べた。結果、部分覆いはありとなしで差が見られなかった。
ノイズキャンセリングで用いられる技術は波の重ね合わせの原理である。空間に対して効果が薄いことは把握したうえで、効果がないのか調べた。音が干渉している様子は観測できなかった。
先の試行を方向を変えて調べた。この試行では音の干渉が確認できた。管内定常波に干渉しているのではないかと推測した。ゆえに管内を向いたスピーカーが構成するための要素であると判断した
従来のアプローチでは成し得ない、この問題への答えとなるように、Active Noise Controlするもの → ANCer(アンサー)と名付け、ロゴタイプの制作までを行った。